
寒い冬に「室内だから大丈夫」と思っていませんか?
オーストラリア原産のフトアゴにとって、日本の冬は命に関わるほど過酷な環境です。
一年中同じ飼育環境では、寒くなった時にフトアゴは体調不良を引き起こします。
この記事では、なぜ冬の温度管理が重要なのか、そして初心者が実践すべき具体的な対策と便利な飼育グッズを分かりやすく解説します。
☆この記事を読んでほしい人
・フトアゴの飼育を始めようとしている人
・フトアゴの冬対策がはじめての人
・フトアゴの温度管理について知りたい人

私は、沖縄に住むフトアゴ好きなママです!動物大好きで、昔はイグアナやカメ、レオパ、熱帯魚、イヌを飼育した経験があります。住むところによって寒さの具合は変わるのでいろいろな方法を試しながら、そのフトアゴにあった飼育環境を作ってみましょう!
冬にフトアゴヒゲトカゲの温度管理が重要な理由

フトアゴヒゲトカゲと冬の環境の違い
・原産地と日本の冬の気候差
フトアゴの原産地は、もともとオーストラリアの内陸部だけに分布している固有の種になります。オーストラリアは、北は熱帯、中央は砂漠、南は温帯というように地域ごとに気候が大きく違うのが特徴です。

南半球にあるため日本とは季節が逆で、オーストラリア全体の平均気温が約22℃、オーストラリア内陸部は夏に35℃を超えます。
夜は涼しくなることが多いようですが、日本の気候(日本の全国平均気温約15℃)と比べると、気温が高く、砂漠もあるため「乾燥多様な温かい気候」と言えます。

フトアゴにとって日本の冬は、私たちが冷蔵庫の中で生活するようなものなんだね!
日本の冬は「寒くて動けない」どころか、命の危険を感じる寒さなのです。
フトメモ:野生の生息環境では日差しが強く、乾燥した草地や荒れ地に生息しています。雨が少なく、日光浴で体温を上げるのが彼らのルーティンです。
・室内飼育でも影響を受ける理由
日本において飼育を行おうとすると、外では気温に耐えきれず生きていけません。必ず室内飼育とする必要があり、年間通して一定した温度管理とケージ内にカラダを温める器具が必要になります。

部屋の中であれば、フトアゴは生きていけるんじゃない?

人が快適と感じる温度とフトアゴに適した温度環境は一緒じゃないので、室内飼育であっても冬の寒さの影響は意外と受けやすいのです!
人間は服を着ることで温度調節できますが、フトアゴは自分で体温を作り出すことができず、ケージ内の温度環境がそのままカラダの状態に影響しやすくなります。
また部屋全体の温度が一定に保たれているように見えても、窓際や床付近では冷えやすく、温度差が大きくなりやすい環境になっています。ケージを置く位置によっては、知らないうちに温度環境が不安定になっている場合もあります。
室内飼育だから安心、と考えるよりも、「室内でも季節の影響はあるもの」と理解した上で、ケージ内の温度を実際に確認しながら環境を整えることが大切です。
冬に温度が乱れやすいポイント

・日中と夜間の温度差
一般的に日中(最高気温)と夜間(最低気温)の温度差は、年間平均で約8〜12℃と言われています。これは人にとっても体調を崩しやすくなる原因のひとつとされますが、フトアゴにとっても日中との夜間差は、カラダにストレスのかかる原因のひとつになります。できるだけ部屋の温度を一定に保つようにし、昼夜でも温度差の少なくなる様なケージの配置、保温器具の選定が必要です。
大事なことは…
・温度差が小さくなるケージ配置
・適切な保温器具の選定
・部屋ごとの暖房のちがい
同じ家の中でも、どの部屋にケージを置いているかによって、ケージ内の温度の安定度は大きく変わります。
例えば、リビングは暖房をつけている時間が長く、人の出入りも多いため、比較的室温が保たれやすい傾向があります。一方で寝室や使っていない部屋は、夜間や外出時に暖房を切ることが多いため、気づかないうちに室温が大きく下がることがあります。
そのため、部屋の暖かさを感覚だけで判断するのではなく、「この部屋は、いつ・どのくらい暖房を使っているか」、「暖房を切った後、室温がどう変わるか」といった点を意識しながら、フトアゴのケージ内温度を確認することが大事です。
冬のケージ内温度はどう考える?
ケージ内温度は「一か所」だけを見ない
一年通して、気にして見ないといけないのが温度。その時に必要なのが温度計です。冬の温度管理で意識したいポイントが、ケージ内の温度を一箇所だけで判断しないことです。
ケージ内でも縦方向・横方向・奥行き方向で微妙に温度差があります。
例えば、バスキングライトの下は暖かくなりますが、ケージの反対側や床付近ではかなり温度が低いということがあります。冬は特にケージ内の温度差が広がりやすい季節です。
一箇所の温度計で確認するのではなく、複数箇所に温度計を設置し、温度差を確認する必要があります。
冬に意識したいケージ内温度の目安
バスキングスポット周辺の考え方

ほとんどの爬虫類は、日光浴をして体温を上げてから、その日の活動が始まります。バスキングスポットは日光浴の場であり、フトアゴの健康維持していくのにとても重要な場所です。バスキングスポット周辺は、約35℃前後が理想で、人間の感覚的には「じんわりと温かい」くらいが適当だと考えます。
バスキングスポット周辺は、約35℃前後が理想。
人間の感覚的には「じんわりと温かい」くらいが適当だと考えます。
ケージ全体の温度帯の捉え方

フトアゴは寒さに弱いから、一年を通してケージ内の温度を昼間28~35℃、夜間23~25℃くらい保つ必要があるよ!
(冬に意識したい温度の目安)
| 場所 | 理想の温度 | 役割 |
| バスキングスポット | 35℃前後 | 体温を上げ、 活動スイッチを入れる |
| ケージ全体(昼) | 28~35℃ | 活発に活動し、 消化を促進する |
| ケージ全体(夜) | 23~25℃ | 体を休める(20℃を下回らないよう注意) |
またケージ全体の温度として、大きく温度差ができない程度に「温度勾配」を作ってあげることが重要です。
理由は、いくら暖かさを好むフトアゴと言っても、ずっとバスキングライトに当たっているとヘトヘトになってしまいます。夏場だと脱水症状が起こることもあるため、ケージの中でも体を隠せるような流木や岩をおいたりして、休めるところを作ってあげます。

温度勾配を作ることでケージ全体の温度にメリハリができ、フトアゴにとってすごしやすい環境が作れるよ!
温度勾配…ホットスポットから距離が離れるにつれ温度が低くくなっていくよう温度勾配を作るのがフトアゴ飼育では大切。(引用:「フトアゴヒゲトカゲの教科書」の基本用語集より)
冬の温度管理に役立つ飼育用品
冬に使われる温度管理用品5選
フトアゴに必要な温度管理用品を5つ紹介します。
どれも1年中必要なため、買い始めるまでには揃えておく必要があります。
・全体保温用ヒーター
全体保温用ヒーターは、ケージ内全体を保温するためのヒーターです。
主には、輻射型(ふくしゃがた)遠赤外線上部用ヒーターが、一般的な器具で、ケージ上部に置くタイプや保温球タイプのものがあります。バスキングライトとは異なるので購入前に確認してくだい。
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・局所保温球(バスキングライト)

バスキングライトは、ケージ内に温度勾配を作るため局所的に温度を上げる保温球です。
バスキングライトのバスキングは「日光浴」という意味で、ライト色は白や赤が主流です。
局所的に高温を作ることで、フトアゴの消化を助けます。
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・パネルヒーター
パネルヒーターは、ケージ下に設置してフトアゴのお腹を温めるヒーターです。
お腹を温める理由は、フトアゴの食欲不振や消化不良を避けるため。暑い時期には必要ないですが、部屋の気温を見ながら設置検討する必要があります。
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・サーモスタット
サーモスタットは保温器具(ヒーターやライトなど)と接続し、自動で電源オン ・オフして温度管理するための器具です。フトアゴにとってケージ内を一定温度に保てるため快適な場所を作ることができます。それにプラスして、飼い主も温度管理が楽になるため共存しやすくなります。
爬虫類用のサーモスタットは、別の動物のサーモスタットよりも細かく設定できるため、必ず爬虫類用を揃えましょう。
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・温度計

温度計はケージ内の正確な温度を把握することができます。設置位置は、バスキングライト周辺を基本として、2箇所設置する場合には、ヒーターなどの熱源からはなれた場所がベストです。
また湿度計と一体型になっているものもあるので、温度と湿度の両方の情報がわかるとベターです。
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初心者が用品を選ぶときのポイント
(保温器具を選ぶ際のポイント)
・サイズ ケージ内に確実に設置できるか、サイズ感に余裕を持って揃える。
・ワット数 大きいほど高温になりやすい。ケージサイズや生体との距離も考慮。
・安全装置 サーモスタットを必ず併用し、加熱防止することが必須。
・電気代と寿命 省エネ性能を持った保温器具の使用で維持管理がしやすく効率的。
冬の温度管理で不安を感じたときの考え方
「いつもと違う」と感じたときに見るポイント
・行動

「行動」で見るところは、
- 目が開いているか、閉まっているか
- 顔を上げているか、下げているか
- ずっと同じ位置にいないか、動いているか
- 排泄は毎日同じタイミングで適切に行えているか
- ハンドリング時にカラダが温まっているか

明らかなフトアゴの異常行動は、何か訴えたいことがあるかもしれません!
・食欲

「食欲」で見るところは、
- どのくらいの量をどのペースで食べきるか
- 食べるエサの種類によって違いがあるか
- 目の前でエサを動かした時に口を開けて追いかけるか
- 目を閉じるか
エサを食べたときに、もうお腹がいっぱい、もしくはこのエサは要らないときに目をつむることがあります。これは食べたくないときの反応です。

”エサをあげる”→”目をつむる”が、フトアゴとコミュニケーションできていると感じる行動のひとつ!
毎回の食べ方や量を見ているとなんとなくわかってきます。
☆下記のリンクから関連記事をチェック!
関連記事:【はじめてでも迷わない】フトアゴの餌の考え方・選び方・与え方
・ケージ内環境の変化
ライトの角度や床材の荒れ具合、エサの食べ散らかしなどはすぐに気づいて改善する必要があります。これも普段からフトアゴに愛着を持って接しているかで違いがわかるようになります。
専門家に相談する目安

飼育する中で体調に異常がある際、飼い主にできることはほとんどありません。
普段からフトアゴをお世話する中でおかしいなと思ったら、まずは爬虫類専門のお店の人からおすすめの病院を聞いて、お医者さんに診てもらいましょう。

病院へ連れてく前にHPやメールなどで事前相談するのも方法!
まとめ
オーストラリア原産のフトアゴにとって、日本の冬を乗り切るには飼い主さんの徹底した温度管理が不可欠です。
「温度勾配」と「夜間の冷え込み」を常に意識し、サーモスタットなどの専用用品を正しく活用して、フトアゴにとって快適な環境を維持してあげましょう。
日々の食欲や行動の観察を欠かさず、小さな異変にいち早く気づける心の余裕を持つことが、大切なパートナーの命を守ることにつながります。
まずは今夜、ケージ内の複数箇所で「実際の温度」を測ることから、安心な冬越しをスタートさせましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
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